「アパートを借りられなくなるのは困る」
「債務整理をすると賃貸物件の審査に落ちてしまうの?」
債務整理をすると、任意整理・個人再生・自己破産どの手続きを選んでも、信用情報機関(ブラックリスト)に名前と住所が登録されます。
そのため債務整理をすると、賃貸の契約をするときに審査にとおらないことがありますが、だからといって、賃貸物件をもう借りられなくてなるのかというとそうではありません。
ここでは、信用情報(ブラックリスト)に登録されていても、賃貸物件を借りる方法をお伝えします。
このページの目次
・なぜ、賃貸アパートが借りられなくなるの?
まず、債務整理をすると、信用情報(ブラックリスト)に名前と住所が登録されます。
任意整理は5年間、個人再生と自己破産は10年間です。
そして、賃貸契約の申し込みをしたとき、管理会社は、「このひとはちゃんと家賃を払ってくれるかな」と、信用情報(ブラックリスト)を確認します。
そのため、そこで、過去に滞納などをした記録が残っていると「このひとは部屋を貸しても、また滞納したり、払ってもらえない(自己破産)かもしれない」と保証会社は判断して、審査に落ちてしまうというわけです。
・どうしたら借りることができる?
それでは、どうしたら賃貸物件を借りることができるようになるでしょうか?
いくつか方法があります。
信用情報を取り寄せてみる
信用情報の登録期間は、その契約の状況や信用情報機関にもより多少の前後があります。
そのため、自分では登録されていると思っていたのに抹消されていたり、大丈夫だと思っていたのにまだ残っていたりということがありますので、過去に滞納や債務整理をした方は、いちど自分で信用情報の取り寄せをしてみるとよいかもしれません。
CIC、JICC、全国銀行個人信用情報センターの3か所で、各1000円程の費用で取り寄せることができます。
そこで登録されていなかったら気にすることなく物件を選ぶことができますし、登録されていたら、どこが登録されているのかを知ることで、そのあと対処する方法がわかります。
信販系以外の保証会社にする
大手の管理会社が間に張っているような物件は、多くに保証会社がついています。
特に信販系の保証会社がついている場合は、審査にとおることは難しいでしょう。
信販系の保証会社の多くは、系列会社がクレジットカードを取り扱っているので、信用情報をもとに審査するためです。
家賃の支払いがクレジットカードの場合も、審査にとおるのは難しいです。
信販系の主な保証会社は以下になります。
- ジャックス
- アプラス
- オリエントコーポレーション
- クレディセゾン
- セディナ
- エポスカード
では、信販系の保証会社以外、どんな物件を探せばよいでしょうか。
独立系保証会社を利用する
独立系保証会社とは、独自の判断基準で審査をする保証会社のことです。
他社と情報を共有せず、信用情報を確認しないため、ブラックリストに登録されていても審査にとおりやすくなっています。
その他、保証会社をつけておらず管理会社や大家さんが審査をするところもありますので、信販系の保証会社以外を選べば、信用情報に登録されていることを理由に心配をすることはないでしょう。
ただし、やはりいちばん重要でご自身のためになるのは、管理会社に相談するということです。
・管理会社に相談する
信用情報に登録されていることを黙って申し込みをしても、審査に落ちてバレるだけです。
それよりも、過去に滞納したことがあることを素直に伝えて、審査が心配なことを管理会社に伝えましょう。
その結果管理会社は、信販系ではない物件や大家さんが判断をする物件など、審査にとおりやすい案件を探して紹介してくれますので、スムーズに契約を進めることができるでしょう。