連帯保証人は、借金をした人と同等の責任を負っています。
債務者(借金をした本人)が借金を返せなくなると、その請求は連帯保証人にいくため、連帯保証人になってくれた家族や知人に、多大な迷惑をかけることになってしまいます。
連帯保証人については、別のページで詳しくご説明していますので、ここでは、その連帯保証人の方が、連帯保証人として支払いを督促された場合、ではどうしたらよいのか、対処方法をご紹介していきます。
1.放置しておかない
まず、時間が経てばなんとかなるだろ、と思われる方もいるかもしれませんが、それはやめましょう。
「ずっと督促がなかったのに、ある日突然裁判所から訴状が届いた」、「ある日突然、裁判所から給与差押えの手紙が届いた」と、当事務所に慌ててご相談に来られる方も少なくありません。
貸金業者が静かなのには、ワケがあるのです。債権者もそれが仕事です。動くときになったら、動くのです。
もし主債務者が返済をできなくなって、連帯保証人に一括請求がいっているのなら、連帯保証人は全額の支払いについて法的な責任を負っています。
そのまま放っておくと、保証人が訴訟を起こされて、財産の差押えをされる可能性は十分にあります。
それでは、訴訟や財産の差押えをされないようにするには、どうすればいいのでしょうか。
2.債務整理をする
一括返済ができない場合、一日も早く督促から解放されるためには、債務整理による解決が必要です。
債務整理は大きく3つの種類があります。
保証債務の額がそう大きくなく、毎月返済すれば5年以内に返済できそうな場合は、任意整理。
5年以内の返済が難しいくらい金額は大きいけど、マイホームや大きな財産をもっていて自己破産はできない場合は、個人再生。
保証債務の額が大きすぎたり、回収されて困るような財産もあまり持っていない場合は、自己破産をすれば、保証債務は全額免除されます。
連帯保証人として返済を請求されても、解決する方法はあります。
いちにちも早く弁護士や司法書士に相談にいって、ご自身にあった最適な解決策をいっしょに探してもらいましょう。