「債務整理って、どんなメリットがあるの?」
「借金は減らしてもらえるけど、なにかデメリットもありそう・・・」
任意整理・個人再生・自己破産、それぞれにメリット・デメリットがあります。
あらかじめ理解しておくことで対処できることもありますので、デメリットについてもしっかり把握しておきましょう。
このページの目次
1.共通のメリット・デメリット
債務整理には、任意整理・個人再生・自己破産の3種類があります。
それぞれにメリット・デメリットはありますが、共通しているものもあります。
メリット
- 借金が減額、免除になる可能性がある
- 取り立てがストップする
- 一括請求されていたものが回避できる
デメリット
- 信用情報(ブラックリスト)に名前と住所が登録される
信用情報に登録されたことによる影響は次の通りです。
- クレジットカードやローンが利用できない(5年~10年)
- 賃貸住宅の入居審査に通らない場合がある
- スマホや携帯電話を購入するときに、分割払いができない
ただし、クレジットカードの滞納をし続けている、何社からも借入をしている、などの場合は、債務整理をしなくても、すでにブラックリストに登録されている可能性があります。
2.任意整理のメリット・デメリット
メリット
- 将来利息や遅延損害金をカットできる可能性がある
- 督促や取り立てがなくなる
- 借金総額(元金)が、減額できる可能性がある
- 完済のゴールが見え、将来への不安が軽減される
- 任意整理したい借入先を選べる
- 家族にバレにくい
デメリット
- 信用情報機関(ブラックリスト)に、名前と住所が載る
- 他の債務整理と比べて、減額幅が小さい
3.個人再生のメリット・デメリット
メリット
- 借金を大幅に減額できる
- マイホームを残せる
- ローンが終わっていれば、車も残せる
- 借金の理由が問われない
- 職業や資格の制限がない
デメリット
- 信用情報(ブラックリスト)に個人再生手続きをしたことが載る
- 官報に掲載される
- すべての債務が対象となる
4.自己破産のメリット・デメリット
メリット
- 督促や取り立てから解放される
- 支払い義務が免除されすべての借金がなくなる
- 手続開始後は、債権者は強制執行(給料差し押さえ等)ができなくなる
- 無職や生活保護者も可能
- 一定の財産は残せる
デメリット
- 高額な財産(20万円以上)と、99万円を超える現金を失う
- 保証人や連帯保証人が借金の返済を迫られる
- 信用情報(ブラックリスト)に自己破産手続きをしたことが載る
- 官報に掲載される
- 自己破産の手続き中は、職業や資格に制限がかかる
債務整理のメリット・デメリットについてご説明しましたが、借金問題は家族や友人にもなかなか相談しづらいデリケートな問題です。
どれだけつらい借金でも債務整理をすることで解決策が見つかり、いまより状況がよくなる可能性が高まります。
弁護士や司法書士に相談すれば、あなたに最適な債務整理手続きがどれなのか、あなたの現状や希望を聞いたうえで専門家がいっしょに考えてくれます。
まずは、相談から始めてみてはいかがでしょうか。